渡邊奈央さん live 2004
 
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 10月12日 火 南青山MANDALA 小雨
  昔むかし 旧作の映画を三本立てで上映する名画座があちこちに あったのだけど
  休憩時間には 観客の入れ替わりがあったり したのだけど
  もちろん 三本を全部見る観客も 居たのだけど
  気分的には そんな感じで
  奈央さんの 前の出演者の終演後に 観客の移動があった
  たぶん三組出演で 奈央さんは最後 『 21:30 』 その
  予定時間に合わせて詰めかけた人達が 奥へ行くのを控えて待機していた
  丁寧な物腰で立つ人達 階段の側にも十数人
  このままだと舞台を見れない でも何とかなるさ
  熱気が じわじわ ゆらゆら たたずむ中で
  胸が どきどき ばくばく していて 良い演奏が耳に入らない状態のわたしだった
  休憩時間に わたし好みの席に ありついて やれやれ ・ ・
 #ささやかなる陽光#
  ゆったりゆったり始まる いつもより二倍じっくり始まる
  重厚さ から かろやかさ へ するっと替わる 高揚する躍動へ じわじわ変わる
  変化のすごさが胸をゆらす
 #あなたがそばに居るなら**#
  厳粛な洞窟の雰囲気  * *
 #「請求書」#
  このリズムは どこから来るのか
  生きている それだけでが 生命のリズムとして在るのか
  そして一転して
  微妙な感覚の分散和音 初めて聴く微妙なニュアンス 日常のもやもやを キラキラさせる
  はずむリズムと たえなる調べは 生命のいとなみ か
 #あなたへ#
  夜 静まった中で
  情熱だけが 大きな鼓動で 情熱だけが 存在している感じ
  ひとつに溶けた姿 多くの思いが境目無く 溶け込んで ひとつ 熱く 存在している
  あらがえない気がして来て もう どうにでもしてくれ と 言いたくなる
  まな板か 手術台の上で お任せしたくなる
 「・・無駄に歳を重ねてはいないのかなと・・」
 #最終兵器**# !!初演
  うわあっ  * *
 #last train**#
  あたたか  * *
 #風よ#
  イルカが 海で はしゃいで いる見たい
  恋 と 情熱
 #dreaming**#
  大きく * 高らか *
 #最後のあがき**# !!初演  数十秒の濃密な沈黙が 曲前にあった
  崖っぷちに追い込まれないと わたしなんかは なまけるので
  余命宣告のような この歌は エネルギーを充填される気分です
  ♪・・終わりが・・♪と 歌われるたびに
  今を生きなきゃ もっと生きなきゃ
  と 心に力を そそぎ込まれて行く感じでした
 + + アンコール + +
  どの歌も その一曲だけで帰途につけるくらいで 胸に 一曲だけを暖めて帰っても
  良いくらいの 過熱した演奏
  時間もかなり遅い
  アンコールしても 良いものかと迷った ・ ・ でも みなさん熱くなって いた
 #やさしさよ、何処へ行った#
  背の向こうに 生き生きとした 楽しい思い出の場面 がある事を 想うなら
  この歌は 生 を教えているのかも知れない
  切々と 命を 感じさせて 来て 心が感慨の中でへたりこんだ
  弾き終える頃に照明が暗転 ・・数秒の静寂のあとで 拍手になった 
   わたしの心は ほふく前進 していた
   出口付近では 元気な奈央さんが 居た
   疲れた様子も見せずに ・ ・ 若いなぁ
  この日はすべて ピアノの弾き語りだった
  強弱の変化・・ 緩急の変化・・ が 絶妙
  速さを固定化して 強さをノーマライズ平均化する 現代の機械的な風潮の中にあって
  人間としての変化 心あるからこその変化
  の すばらしさ 大切さを 知らしめた
  MC無しで集中する・・ 奈央さんが作る 曲前の静寂
  拍手をためらって余韻にひたる・・ 観客が作る 曲後の静寂
  何度も出現した その数秒たち も美味しい時間だった
  #dreaming**#でのアカペラの場面も・・
  ピアノ独奏の場面たちも・・
  もちろん  * *
 
 
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 7月12日 月 吉祥寺スターパインズカフェ 晴れ
   5組いて最後の出演でした 準備の時に時計を見たら 21:44 そして すぐに
   登場
 #あなたがそばに居るなら**#
  初めて聞きました
  ピアノの前奏 そして後奏でも かけがえのない何かを感じました
  平凡な日常でも きらきらしているんだよ
  いつも通りの日常は 灰色ではないんだよ  と教えている気がした
  全体としても 人生的な重さの上に立つ 大きさ を感じました
  しかし わたしは詞の 受け止め方で 失敗しました
  恋の歌として聞こうとしたので 歌の真意から ずれて考えていた様でした
  理論がもたつく 一方で 感覚は強烈 でした
 #ささやかなる陽光#
  なんか胸が広がる
  あったかく あったかく 広げ られて行く 感触 でした
 #Rainbow − ココロ ハナ ヒラク −#
  花 満開
  この空気を
  この場の 心を 大きく吸いたい 胸いっぱいに吸いたい と思いました
 − ここまでの3曲は ピアノ弾き語り 次曲から バイオリンの喜多直毅さんが加わる −
 #「請求書」#
    *
 #忘れない想い#
    *
 #今はまだ#
  好きだけど 嫌いだけど ぐちゃぐちゃで
  良さも 悪さも 訳も分からず ふくれ上がった思いが爆発
  多さ 大きさ 複雑さ ぶつけても ぶつけても 持て余して もどかしくて 出し切れなくて
  この歌 こんなに すごかったのか
 + + アンコール + +
 #やさしさよ、何処へ行った#
  歌が 普遍性を見せた 気がした
  聞き手の情況によって 違う感慨を 伝える大きさ
  視点が少し違うだけで 違う表情を 見せる深さ
  CDとして残せば 何度も聞き返せる ふところの大きさ深さ を感じました
 
  何かを見つめて 一点に集中する歌も好きだけれど
  偏りをうすめて 大きく存在する歌も良いなあ と思いました
  もちろん 喜多さんのバイオリンによる効果も大きかったと思います
  感情が増したり 心が広がる 良い面が あったと思います
 
  弾き語りで 単独で表現できる人にとっては
  メロディーの楽器による応援が 良い味方になる場合が多いようです
 
   さて帰り わたしの 一歩先に ファンのsuguruさんがいました 奈央さんと何やら お話し中
   その間 わたしはアンケートに蛇足を書く
   わたしも 奈央さんとお話し出来て 嬉しかったでした
   しかし
   その後 8月に予定されたライブは変更になった様・・・悲しいです
 
 
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